ゴードン・マッタ=クラーク展

なんで切りたくなった!?

はさみで紙を切るかのように建造物を
切ってしまうアーティストの展示を観にいってきました。

ゴードン・マッタ=クラークとは?

1970年代にニューヨークを中心に活躍し、35歳で夭折したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)。
アート、建築、ストリートカルチャー、食など多くの分野でフォロワーを生み続ける先駆者

国立近代美術館は好きな美術館のひとつです。
トーマス=ルフ展の時以来ですね。

この正面からの感じがとても好きなんですよね。なんでしょうね。

特に知識もなく、観に行く

みなさんは、美術館などは行かれますか?
僕はよく行くのですが、決してそのアーティストが好きだから
必ず行くわけではありません。
ドイツ臭がある作品にはなるべくいきたいですが、今回のゴードン・マッタ=クラークさんは
私、まったく存じ上げておりません。

しかし、観てみないことには何もわからない。
時間もあるし、散歩もしたい、じゃー行ってみるか。ということで行ってきました。

いきなりとても大きい模型展示物。
ちなみに、僕はこういう建物の断面図的なものはとても好きです。
普段見えないものが見える感じってたまらないですよね。

このゴードンさんはとにかく
すでにある建物をチェーンソーを使って、切ってしまうんです。

最初は「え」って思っていましたが
模型展示物と合わせて、彼の当時の作品の写真などを
観ていると、「なるほど、、、うーん」と納得できるような、納得できないような、、、
でも、なんかこういう視点だったり、窓がないところに、光がさしてくる感じとか
おもしろいかもって思いました。

模型を下から撮った感じ。

これが有名な、家を真っ二つにしてしまった作品。
家の中も全て真っ二つになっていて、両端はあらかじめ倒れないように固定してあるそうです。
家の中の写真などもあったんだけど、床が断面的に見えていたり、光が差すと
今まで見たことのないような光の線が影の中で輝いていたりなど

「なんで切りたくなったのか!」と思ったけど

結果、なんか面白かったです。

家の四隅を切りました

家の四隅を切りましたって言われて、どこ?どの部分よ?
って思いながら歩き進んでいくと、これが現れました。

確かに家の四隅だわ、、、
これはなかなか面白かったです。

なんか一人で、映画の「ドッグヴィル」を思い出したりしていました。関係ないですけど。

展示会場も贅沢に使われていて
当時の現場を想像させるような建築現場のような場所もありました。

この写真もよかったな、、大きいポスターとかあったら
買っちゃうやつだなって思ったけど、ポストカードすらなかったです。残念。

家を真っ二つにした作品名が「スプリッティング」っていうんだけど
それを聞くと、「殺し屋1」の舌やらなんやらが裂けている気持ち悪いキャラを思い出しました。

そんな集中力がない僕は
けっこう楽しみましたよー

何もしないよりかは、良くも悪くも感じることですね。

散歩の途中には早稲田のMOJOで洋梨のタルトと、調子乗ってエスプレッソを飲みました。

そんな休日。